この記事では、
- パパ向けに書かれた育児本
- 私が実際に読んで「パパに読んでほしい」と感じた本
を、おすすめ度と一緒に紹介しています。
妊娠中の母体に関する知識から、妊娠中のサポート、赤ちゃんが生まれたらどうするか、どうやって遊べばいいのか、会社にはどう伝えるか…etc
ママ向けとは少し違ったまとめ方がされているものも多い印象です。
もっと育児について学びたいと考えているパパさん、そして、夫に知識をつけてもらう本を探しているママさんのお役に立てたら嬉しく思います。
夫婦関係についてはこちら↓
出産・育児ママのトリセツ 「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ
個人的にとってもリアルで良かったのが「出産・産後ママのトリセツ」。文章メインですが、夫婦のTwitterを追う形で進むので読みやすいです。
おすすめ度
左ページにママのツイートとそれを見たパパのツッコミ、右ページにその出来事に対する解説(ママのトリセツ)という形。ツイートはママ・パパ交互に進むので、それぞれのすれ違い方がかなりリアルです。
例えば…
【ママのツイート】赤ちゃんを見てると全然家事が進まない!「ずっと家にいるんだからそれくらいやれよ」な夫の態度にもうんざり。オマエが一ヶ月やってみろ!
【パパのツッコミ】キビしすぎる…一日中赤ちゃんのお世話ばっかしてるわけじゃないよね?空いた時間で家事くらいできるんじゃないの?
【解説】ママがサボれるのは家事だけです。ママ自身も思い通りに家事が進まないことに苦痛を感じていることもあります。「あとはオレがするよ」と声をかけて皿を洗ってください。
というかんじ。実際はもっと丁寧に解説されていて、ひとつひとつ「そう、そうなんだよ!」と頷きまくりながら読みました。
夫いわく「具体的なアドバイスが多いから実践しやすかった」とのこと。
- 産前産後パパがしてくれてうれしかったこと
- 今日からできるお世話&失敗あるある
などのコラムもわかりやすかったそうです。
妊娠中・育児中のママを見てどうしたらいいかわからない、なんかわかんないけど地雷踏んでるっぽい、というパパさんにオススメの一冊です。
産後が始まった!夫による、産後のリアル妻レポート
長男が生まれた当時の夫いわく「一番読みやすかった」のがこちら、産前産後のサポート事業・父親学級の開催をしている渡辺大地さんのエッセイマンガです。
おすすめ度
もともと「イクメンのつもり」だったという渡辺さん。でも二人目妊娠時に奥さんとの気持ちに大きなズレがあることを知り、それをきっかけに会社員をやめて今の事業を立ち上げたんだそう。
育児本ではなく「産後の夫婦がぶち当たる数々の壁について明らかにした本」なので、Twitterで日々見かける問題についてたくさん書かれています。
- 家事をやっているのになぜ妻から評価されない?
- 妻は自由時間がないっていうけど毎日テレビ見てるじゃん?
- 「泣いてるからおっぱいあげたら?」はなぜNG?
- 子どもが熱を出したら誰が迎えに行く?
などなど…妻側からすると若干イラッとしてしまうところもありますが、著者の妻さんの意見もあるのでウンウンと納得しながら読めます。
特にリアルだなと感じたのは、育休明けについての夫婦の会話。
妻:育休があけた後、ちゃんと会社復帰できるかな…
夫:できるかできないかは自分次第じゃない?
妻:それはそうだけど会社の状況も変わってるし、子どものためにはどうなのかなって
夫:戻りたいの?戻りたくないの?
妻:戻りたいけど、自信がないっていうか
夫:自分で決めることでしょ。戻りたくないならオレは専業主婦でもいいけど
ああぁあ…わかる、めちゃめちゃわかるこのやりとり。仕事の話以外で似たようなやり取りを経験した方も多いのではないでしょうか。他人事なんですよね、ツライ。
夫婦は家族の共同経営者。ちゃんと意識してないと一緒にいる意味がなくなってしまうぞ…というのを、著者さんの失敗・失言を通して知ることができます。
我が家は私が購入してKindleに入れておき、通勤中に読んでもらいました。マンガなのでサクッと読めて、リアルにイメージできます。文章だと読みづらいというパパさんにおすすめ。
マンガ妊娠・出産リアル体感BOOK「助産師さん呼びましょうか?」
妊娠初期・中期・後期・分娩・産後と5冊に分かれたエッセイマンガ。「新米パパ必見!」ということで、著者夫さんからプレパパさん宛のコラムが挿入されています。
おすすめ度
妊婦さんの心情・状況がとてもリアルに書かれているので、疑似体験するにはいいかも。
ただ個人的にイマイチおすすめできないのは、
- 著者の夫さんの「このマンガには妻から見た一方的な愚夫の姿が描かれている」というコメント
- 陣痛で3日間眠れなかった著者さんに対して「ウチの娘は『自分が安産じゃない』って言い張るけど絶対違う!それ見ろ助産師もそう言ってる!」というお父さんのセリフ
などなど、普通に描いてるけど私は引っかかる…という部分がちょいちょいあるから。もしこれが著者さんの本音(恨み)の表現だとしたらある意味納得なんですけどね。
個人のエピソードという印象が強いので、「参考になる」というよりは「こういう人もいるんだな、我が家はどうなるかな」と客観的に眺める感覚でした。
生まれてきてくれてありがとう!パパ1年生
パパの育児支援を行うNPO法人「ファザーリング・ジャパン」の代表理事、安藤哲也さんが書いた本。
「妊娠・出産・子育てをママと楽しくやっていくためにパパが知っておきたいこと」が、マンガやイラストを交えてわかりやすく解説されています。
おすすめ度
全部で4つの章に分かれていて、興味がありそうなところからサッと読むことができます。目次を見ると、たとえば第2章「子どもが生まれたらまずやってみること」なら、
- 「おむつ替え」は回数をこなすことがとても大事
- 1日の最後に待っている「寝かしつけ」と「夜泣き対策」
第4章「パパと会社&社会との付き合い方」なら、
- ワークとライフ、どちらも大事にし、どちらも楽しもう
- 両立のノウハウは、ワーキングマザーの働き方に学べる
というかんじ。
あくまで私の感じ方ですが、いわゆる「ママ向け」の本は、読者への寄り添いや文章での説明が多い印象。それに対してこちらの本は、表・具体例・イラストでの解説がとても多いのが特徴です。
ママもこっちのほうがわかりやすい!と感じる方も結構いるんじゃないかなぁ。
「ママをリフレッシュさせてあげよう」など、若干「してあげる」感のある言葉が気になりますが、総合的に読みやすくて良い本だと思います。本を読むのが苦手な方にもおすすめ。
これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン
育児本ではありませんが、「男の子」として生きてきたパパさんにこそ読んでほしい本。男児を育てているご家庭は特に必読です。
おすすめ度
詳しくは以下の記事にまとめているので、ぜひぜひチェックしてみてください!