妊娠・出産

【出産レポ】無痛分娩って実際どうなの?バルーン誘発は痛い?二人目出産のすべて

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無事、ふたりめ出産という大仕事を終えました。

バルーン誘発・促進剤・無痛・夫の立ち会いと、盛りだくさんだった今回の出産。この痛みと大変さを忘れてしまう前にまとめておこうと思います。

ヒナ
ヒナ
長男出産時に続き今回もTwitterで実況レポ。👇をタッチすると、出産後まで一連のツイートが見られます

note:【次男誕生】バルーン誘発・促進剤・無痛のTwitter実況エンジョイしました

計画分娩のため予定通り入院

9:00 夫の車で産院へ

前回は自然陣痛を待って出産しましたが、今回は長男との兼ね合いもあり計画分娩を希望。

9月20日9:00、夫の車で産院へ向かいました。

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いきなり分娩室に案内され、そのままあれよあれよと入院準備がスタート。

  • 入院着に着替え
  • NST(ノンストレステスト)
  • 点滴
  • 浣腸

その他、産褥ショーツを看護師に預けたり、陣痛中に飲むペットボトルにストローを刺したり。夫に荷物の中身を把握しておいてもらったので助かりました。

   

初体験の「浣腸」について

長男のときは自然分娩だったせいか浣腸はなく、今回が初体験。

「肛門からお湯を500ml入れ、5分耐えてから出す」というやり方です。

お湯を入れられ、即トイレに座って待機。看護師さんから「我慢できなかったら早めに出してもOK、でもできるだけ耐えて」と言われていましたが・・・3分が限界でした😅

ただ、ここから産まれるまでに昼夜二食ふつうに食べちゃってるんですよね。浣腸の意味あったのかな果たして(笑

無痛分娩の準備

12:30 無痛分娩のため背中に管を入れる

今回は無痛分娩を希望。

正確には「硬膜外鎮痛法」といい、背中に直径1mm程度の管を入れ、そこから麻酔を注入して痛みを取る方法です。背中に管を入れるため、ベッドの端ギリギリで横向きに寝て体を丸めます。できるかぎり背中を丸め、背骨に隙間を作るのが大事らしい。

日本産科麻酔学会のサイトにイラストがあったので、気になる方はぜひそちらでご確認ください。

硬膜外鎮痛や脊髄くも膜下硬膜外併用鎮痛を行う際には、背中の奥に薬を注入するための細い管を入れますが、これはベッドに横向きに寝て、または座って背中を丸めた姿勢で行います。

最初にとても細い針を使って皮膚の痛み止めをします。そして管を入れるための針を刺します。

このときはもう皮膚の痛み止めが効いているので痛くありませんが、押される感じがあります。

これがもう怖い怖い!背中だから何されてるかわかんないし、ゾワゾワするし、いつが痛みのピークだかわかんないし、もう!

痛いというより「こわい」でめちゃめちゃ変な汗をかき、ドッと疲れました。

「今はお試しで少しだけ麻酔を入れてるから、気持ち悪くなったら教えて」と言われました。背中に入っている管は柔らかいため、寝返りなど動いたりしても大丈夫なんだそう。

といってもこすれて抜けた場合は刺し直しと言われたのでビクビクです。違和感もすごい。

誘発分娩(バルーン)で子宮口を広げる

12:45 子宮口にバルーンを入れる

続いて、誘発分娩の準備。バルーン(メトロイリンテル)をしぼんだ状態で子宮口に挿入し、中に滅菌水を注入して子宮口を広げる方法です。

私はなかなかバルーンが入らなかったようで何やら先生が苦戦・・・うまくはまらなかったみたい。めちゃめちゃグリグリされてましたが、痛みはそこまでなかったのでまぁいいか。

入れ終わった段階では生理痛のようなズーンとした鈍い痛み

30分ほどすると少しずつ痛みが強くなり、「ズーン」から「ズキズキ」に変化し始めました。

14時頃、分娩室から病室に一旦移動。痛みに耐えながら子宮口が開くのを待つことになりました。子宮口が約6cmまで開くと自然にバルーンが抜けるとのこと。

14:45 バルーンに重りを付ける

病室で1時間ほど過ごしたものの、バルーンが抜ける気配なし。分娩室に戻り、早く抜けるように1kgの重りを付けることになりました。

「重りをつけるってどういうことやねん!」と思ったのですが、こういう状態です👇

誘発分娩 バルーン 計画分娩 メトロイリンテル 重り 1kg

なんというか、あまりに原始的でビックリ。股から出てるものに紐(?)を結び付けられてるときの「何されてんだ自分」感、やばかったです。

そしてここから一気に痛みが強くなり始めました。

無痛分娩のはずがすでに結構痛い!しかしこの段階ではまだ麻酔は使わないほうが良いとのこと。必死で耐えました・・・

16:45 バルーンが抜ける

バルーンに重りを付けてから2時間。

下半身になんか違和感、これはもしや!と思った瞬間、ついにその時が来ました。

ドゥルン、です。産み落としたってかんじ。

この段階で子宮口は5.5cm。バルーンが抜けた時点で痛みもおさまり、誘発分娩はここで終了です。

促進剤を入れ、陣痛が始まる

17:30 点滴で陣痛促進剤を入れる

無痛分娩用の管入れ・誘発とそれぞれ終わったところで、いよいよ促進剤を入れて陣痛を促すことに。

点滴は入院が決まった時点ですでに刺してあるので、そこに促進剤を足してもらうだけです。知らない間に終わってました。

そこから30分ほどすると徐々に陣痛の波が。

18:00すぎ、痛みをどうにか逃しつつ分娩台の上で夕食。

ものすごくお腹が空いていたのですが、「産む時に吐いちゃう人が多いから食べる量は控えめに」と言われてショック・・・

(数時間後、この予言通り胃の中が空っぽになるまで吐くことになりました)

その後も促進剤を投与しつつ、陣痛が強くなるのを待ちます。

無痛用の麻酔はいつから使うんだ?これは自分からお願いするべきなのか?と悩み始めたところで、看護師さんから声をかけてもらいました。

なるほど、そこそこで使ってもらうようにお願いするのが良さそう。次に担当医が来たら伝えてみようと決めました。

無痛分娩のため麻酔を注入

20:00 麻酔の注入開始、導尿

20:00、担当医に子宮口の開きを見てもらうと6cm。

「だいぶ痛くなってきました、無痛お願いします!」と伝え、ついに麻酔を入れてもらうことになりました。

血圧をチェックした後、背中からつながった管に注射針で麻酔を注入します。

無痛分娩 管 針 麻酔 硬膜外鎮痛法

ベッドに寝たまま、管の中を冷たい麻酔液が通っていく感覚がなんとも気持ち悪い。ゾワゾワッとします。うー。

横を向くと半身だけ感覚が残ったりする可能性があるらしいので、上を向いたまま麻酔が効くのを待ちます。

麻酔が効くと歩けなくなるので、トイレに行かなくて済むよう導尿用カテーテルも入れました。長男のときと同じく、導尿は特に痛みなし。

20:15 麻酔が効き始める

麻酔を入れ始めて約15分、足がボワンとし始めました。

前回と同じ陣痛を感じるものの、NSTを見るともっと痛くてもおかしくない波の大きさ。麻酔で痛みが抑えられてるのかなぁなんて考えつつ、深呼吸でどうにか耐える。

担当医いわく、促進剤で陣痛間隔を3分にしているらしい。

21:00 麻酔追加

麻酔が使えるのは1時間1本とのこと。21:00の段階で2本目を追加しました。

・・・するとどうでしょう。なんと突然すべての痛みから開放されたのです。ビックリ。

動かすと多少ビリビリするものの、完全に下半身が麻痺している感覚。胎動はわかるし、お腹がギューッと張るのも大体わかる、でもとにかく痛みを感じないんです。もはや怖いくらい。

痛みがなさすぎてお腹が空き、だんだん眠くなってきました。

麻酔は約1時間で効果が切れるそうで、22時頃から少しずつ陣痛の感覚が戻り始めました。22:30には背中の管の違和感まで戻ってきてゾワゾワ。陣痛よりこっちのほうが嫌だった・・・

看護師からは「痛くなったら麻酔追加するから声かけて」と言われていたものの、ある程度は我慢したほうが出産が早く進むのでは?と思い我慢してみたり。

23:00 麻酔追加

2時間痛みを我慢したところで限界が来て、また麻酔を追加。追加する前には必ず血圧を測るらしい。やっぱり安全面の問題とかいろいろあるのかな。

入れてもらってから10分弱でまたボワーンとした感覚が戻ってきます。痛くない。

朝から緊張状態で頑張っているせいもあり、このあたりから徐々に疲れが出てきました。

子宮口は柔らかくなっているものの、開きとしては6cmから変わらず。

担当医から「このまま一晩がんばってみよう、破水すればそこからは早いはず」と言われ、まだ先は長そうだと覚悟を決めました。

0:15 さらに麻酔追加

日付が変わったところでさらに麻酔追加。

朝から立ち会っている夫の疲労がここで限界に達し、ベッドに上半身を乗せてウトウトし始めました。それを見ていたら私も急に眠気が。痛みもないし、ひと眠り・・・

激痛、破水、そして出産

1:00 痛みが急に強くなる、破水

1:00すぎ。ハッと目が覚めてしばらくすると、なにやら痛みが強くなってきました。

いつの間にか破水していたようです。ここから急に、本当に急に、めちゃめちゃ痛い波が来るようになりました。

ここまでずっと実況ツイートを続けてきたのに、痛すぎてスマホが持てない。夫に代筆を頼もうにも痛すぎて文章が何も考えられない。今まであんなに麻酔が効いていたのにどうしちゃったの?何が起こってるの?!ってくらい痛くて痛くて、

早くもっと麻酔を入れてくれ!麻酔!うぉあぁああ

ってかんじのパニックでした。


痛すぎて深呼吸とか一切できず、とにかく

「いたい、いたい、いたいーーうぁーいたいようっ、もう、いたいっ!」

と叫んでました。

夫の手を握って耐えようと思ったもののそれもできず、叩いたりつねったりしてどうにか痛みを逃してた記憶。

2:00 子宮口グリグリで進行を早める

時計を見ても見ても時間が経たない地獄の痛みに耐え、ようやく2時。この時点で子宮口は8cmでした。

看護師「痛いと思うけど、もう産んじゃいたいよね。子宮口広げるね」

私「はい!もうなんでもやっちゃってください(泣)」

早く終わるならもうなんでもいい、という気持ちです。

看護師に思い切り指を入れられ、グリグリグリグリッと中を剥がされるような感覚がありました。

2:15 「お産」が始まる

しばらくすると「そろそろお産が始められそう、準備するからね」と声をかけられ、夫はいったん分娩室の外へ。

担当医を呼んだり、赤ちゃんを乗せる台にスイッチを入れたり、分娩台をググッと上げて下半身が見えやすい体勢にしたり。いよいよ感が募ります!

足の間に医師、分娩台の左右両サイドに看護師が付き、ここからついに「お産」がスタート。

「2回深呼吸して、3回目で止めて思いっきりいきんで」と言われ、よし来た!と思ったのですが・・・

 

いきもうとしたところで、盛大に嘔吐

 

自分でもビックリしました。もう、気持ち悪いとか感じる間もなくゲボーッと。「まだ出ます、すいません袋くださいっ」と頼んで袋を横に置いてもらい、寝たまま顔を横に向けてさらに嘔吐。

胃が空っぽになるとスッキリして視界がクリアになり、よっしゃこれでいきめる!と晴れやかな気持ちになりました(笑

2:37 次男誕生

吐き終わったところでちょうど夫が再入場し、改めていきみ開始。2回大きく深呼吸したあと3回目で息を止め、うんちを出すときのように思いきりいきみます。

“無痛分娩で麻酔をかけているとうまくいきめないことがある”と聞いていましたが、私は自然分娩と同じ感覚でした。

とにかく医師と看護師の言うことをよく聞いて、言うとおりに力を抜いたり入れたり。プロに身を任せれば大丈夫と信じます。

いきむのが苦しい、でもあとちょっと!

思いっきり力を入れて、んーーーーーっっっっ!!!

4回ほどいきんだところで「もういいよ!力抜いて、ハッハッハッって息吐いて!」と声がかかりました。頭が通ったってこと!?やっと終わり!?と思っていると看護師が、

「出てくるとこ見えるよ!オヘソのほう覗きこんで!」

そんなことは長男のときには言われなかったので、慌てて下半身を見ると・・・!

出産 レポ 無痛分娩 ふたりめ

う、産まれたー!!!

ドゥルドゥルドゥルーンという感覚と共に、赤ちゃんが、赤ちゃんが出てきたー!!

なんだこれすごい、不思議すぎる!!

 

「はい、おめでとうございます!2時37分!」

 

産院到着から約18時間。ついに、我が家に次男が誕生しました。

分娩室にて安静

3:00 後産、会陰切開の縫合など

やっと会えた!産めた!よかった!!・・・という開放感に浸れるのは一瞬。

赤ちゃんは諸々の処置のためすぐに連れて行かれ、母は後産やら会陰切開縫合やらの痛みに耐えなくてはなりません。今回もある程度は痛いだろうと覚悟していたのですが・・・

痛みより何より「寒い」!!

とにかく体が凍えそうに寒くて、お股を縫われている時は歯がガチガチ鳴るほど震えていました。それなのに「子宮の戻りが良くなるようにお腹にアイスノン乗せるね」と言われた瞬間のショックといったら、もう。本当に凍えた。寒かった。

あとから聞いた話によると、無痛や帝王切開など麻酔を使うと産後に寒くなることがあるとか。先に知っておきたかったよ・・・

一通り処置が終わったところで、朝から付き添っていた夫は一旦帰宅。私は、お股の痛み・悪露を出すためにお腹を押される痛み・後陣痛など、いろいろ耐えながら分娩台の上で安静タイムです。

横を向くのはまだ禁止。アイスノンの冷たさにやられつつ、ひたすら仰向けで耐える。

5:15 横向きOKになる

出産から2時間半。ようやくお腹の上のアイスノンをどかしてもらい、横向きもOKになりました!

ここからさらに2時間安静ということで、看護師さんが部屋の電気を暗くしてくれました。ウトウト。

7:30 麻酔が切れたかチェック

7:30、看護師さんに「足の感覚はどう?ためしに歩いてみようか」と声をかけられ、おそるおそる分娩台から降りてみることに。

まだ若干ボワーンとした感覚は残っているものの、なんとか歩ける!

無痛分娩を信用していないわけではないけれど、ちゃんと自分の体が戻ってきたようで安心しました。

ただ、足のむくみっぷりにはドン引き。足の甲がスリッパに引っかかるレベルでパンパンに膨れてました。やばい。

足 浮腫 むくみ 出産後

その後、分娩台の上で朝食。座るとお股がめちゃめちゃ痛い!ベッドの背中を起こし、背中に体重をかけながらどうにか完食。体の自由が効かないので納豆がこぼれまくる。惨劇。

病室に移動

8:45 導尿カテーテルを抜く

9:00前、歩けるようになったので導尿カテーテルを抜いて病室に戻ることに。

着替えのタイミングで看護師さんが熱いタオルで全身を拭いてくれました。体も心もサッパリ、泣きそうに嬉しい!

9:30 麻酔用の管を抜く

9:30、部屋でゆっくりしていると回診の先生が回ってきました。ここでやっと背中の管を抜いてもらえることに!

ずっと管の存在が気になっていたので、抜いた後はとーってもラクになりました。お股は痛いけど、背中のゾワゾワ気持ち悪いかんじに比べれば我慢できる!

10:00、導尿カテーテルを抜いて初のおしっこに挑む。怖いけど意識していくようにしなきゃいけないんだよね。

10:30 点滴を抜く

10:30に点滴を抜き、これでやっとすべての管から開放!

自由だー!!丸一日安静の後、ついに赤ちゃんとの日々のスタートです。

次男出産レポ│まとめ

以上が、実況ツイートをもとに振り返った私のふたりめ出産レポートです。

正直「無痛って全然無痛ちゃうやん!」と言いたくなるレベルに痛かった。ほんときつかった。でも、無痛にしてなかったらもっと痛かったのかなぁなんて思ったりもします。

ヒナ
ヒナ
本当のところはわからないけれど、とりあえず今回のお産に悔いはありません。無痛にしたぶんお金はかかったけどね。うん。

応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。四人になった私たち家族をどうぞこれからもよろしくお願いいたします😄

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