今までと比べて「ちゃんとしたご飯」になり、面倒なイメージが強かった離乳食後期。でもいざやってみると、むしろ今までより進めやすいかも?と感じています。
今回は、正直ちょっと面倒で避けて通りたかったりする「手づかみ食べ」について。
どうして手づかみ食べが必要なの?なんて保育士っぽいことも少し書いてみました。
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手づかみ食べはなぜ必要なの?
「離乳食後期」になると、
- 2回食から3回食へ
- ほとんどの食材が食べられるようになる
など様々な変化があります。そしてその中でも「手づかみ食べ」の存在はかなり大きいように思います。
口に入れてあげた方が絶対にラク。それでも保育士としての経験を振り返ると、やっぱり手づかみ食べは大事にしてあげたいと思います。
手づかみ食べについて、離乳食の本ではこんな風に解説されていました。
【9~11ヶ月頃】
手指が発達し、指先がセンサーとなって食べ物の温度やかたさを感じとるように。手でさわり、こねたり落としたりすることで、食べ物を「どうしたら自分で食べられるか」研究しているのです。(中略)
手づかみ食べは、目で見て、手でつかんで口に運ぶという、目と手と口の協調運動。ゆで野菜やパンなど、小さな手でも持ちやすいひと口サイズのメニューで、赤ちゃんの「自分で食べたい気持ち」を応援してあげて。
手でつかんで食べるという「目と手と口の協調運動」は、これからスプーンなどの道具を使って食べる力につながっていきます。
手で食材に触れることで脳を刺激しますし、いろいろな感触に慣れておくことで砂遊びや粘土・絵の具あそびなどにスムーズに参加できたりするメリットも。
そして何より「子どもが自分で食べたい」という意欲を大切にしてあげられるのが手づかみ食べだと私は思っています。
いろんな感触に慣れておくことで、今後の感触遊び(砂遊び・粘土など)にスムーズに参加できたりもします。
今までは差し出されたものを飲んで、寝転んでオムツを替えてもらって…受け身で生きてきた赤ちゃんが「自分で食べたいものを、自分で持って口に運んで食べる」。これってものすごい成長で、これからの成長につながる大きな一歩だなぁと思うんです。
その「自分で」の思いを大切にしてあげたい!
…と思っていたのですが。いざ我が子がその時期になってみると、手づかみ食べの準備をするのめっちゃ面倒、という問題にぶち当たりました。
少しでもラクに手づかみ食べをしてもらうには?
手づかみ食べについて、離乳食講座や本でよく見聞きするのは、
- 食器に興味を持ったら触らせてあげましょう
- わざわざ手づかみ用を準備しなくても、普段食べさせている物をそのまま触らせてあげればOK
なんて話です。でも実際問題それは、きつい。
手はべちょべちょになるし、その手で触ったテーブルも髪の毛もドロドロ。投げられたり落とされたりしたら「せっかく作ったのに」とショックも受けます。
せっかく子どもの意思を尊重するための手づかみ食べなのに、こちらがイライラする事態はどうしても避けたい!
ということで私は「触っても落とされてもダメージが少ないもの」を手づかみ食べに用意することにしました。具体的には、野菜・お焼き・炒り卵など。次の章で詳しく紹介します☺
ちなみに、どんな食べ物にしても床に落とすと掃除は面倒なので、四隅が立ち上がるレジャーシートやマスカーを敷いておくとより後がラクになります。
離乳食飛び散り対策にいいと聞いて「マスカー」買ってみた。マスキングテープとポリシートの合体で、本来は建築現場とかで使うらしい。
✔︎必要な幅に切ってシートを伸ばすだけ
✔︎シートは静電気で床にくっつく(ペラペラしない!)
✔︎食べ終わったら剥がして丸めてポイhttps://t.co/3LMZ6RL9Ky pic.twitter.com/drYoXvmjUJ— ヒナ@2才長男と4ヶ月次男 (@hinamama_cm) January 30, 2020
我が家の簡単手づかみメニューを紹介
ここからは「我が家の手づかみメニュー」をご紹介。できる限り手間をかけず、短時間で作ることを目標にしています。
野菜:電子レンジ or 炊飯器で加熱
まず「触っても落とされてもダメージが少ないもの」として一番ラクなのが、加熱しただけの野菜。
保育園では「野菜スティック」として提供されることが多いですが、私はスティック状に切ることすら面倒。そのため、皮をむいてテキトーに切ったら炊飯器にドーンしています。
やや固めなくらいでジップロックに入れます。大きすぎたら袋の上から割ればOK。このまま冷凍しておき、食べるときにレンジで温めて解凍するだけ。
他にも、レンジ加熱がしやすい野菜をよく使います。さつまいもは市販の冷凍スティックをチンするだけで食べられるのでラク。
- ブロッコリー(小房に分けてレンジでチン)
- かぼちゃ(煮物サイズに切ってレンジでチン)
今は食べる直前にスプーンで一口大サイズに調整していますが、もう少ししたら自分でかじりとる練習もしていく予定です。
余談ですが、手づかみ用の野菜を準備するついでに大人用の副菜を作っておくと便利。
- ブロッコリーをレンジでチン:ドレッシングやマヨネーズをかけてサラダに
- ほうれん草を茹でる:そのまま味噌汁にする、麺つゆで味付けして卵とじなど
- かぼちゃをレンジでチン:潰してサラダにする、熱々のうちにバターをつけて食べる
などなど。野菜を切るときはほとんど包丁を使わず、キッチンバサミでさらにらくちん!
お焼き:冷凍野菜に片栗粉を混ぜて焼く
続いては「お焼き」。野菜に比べると少し面倒ですが、簡単でアレンジしやすいところが気に入っています。
はじめはお焼きというより、ただかぼちゃを丸めて焼き目を付けただけ(油なし)のお団子?からスタート。
少し慣れてきてからは、ジャガイモをマッシュしたものをベースに青のりを混ぜてみたり。
じゃが玉とツナの青のりお焼き。
と、食材諸々の仕込みと冷凍。
ブロッコリー、玉ねぎ、ほうれん草、里芋、ピーマン、ツナ、白菜、いちご。がんばる。 pic.twitter.com/hQioACzmdL
— ヒナ@息子ケロ10ヶ月 (@hinamama_cm) 2018年1月28日
お焼きのために野菜の下処理をするのが面倒だったので、途中からはすでに冷凍してある野菜を使うようになりました。これだと、解凍→片栗粉を混ぜて焼くだけなので10分もあれば完成します。
あとは野菜を変えたり、チーズや青のりを混ぜたりとアレンジは適当に。
炒り卵:冷凍野菜に卵を混ぜて焼く
卵が食べられるようになってからは、お焼きと同じ作り方の「炒り卵」が手づかみメニューに仲間入り。
冷凍野菜を解凍し、卵を混ぜて焼くだけです。お焼きよりも作りやすく、手や服につきにくいので便利。
たとえば、ササミ・玉ねぎ・青のりと卵を混ぜ、フライパンで炒めたら完成。
つまむのがうまくできない頃は、オムレツのようなイメージで広げて焼いていました。お子さんが食べやすい形状に合わせていけるといいかなと思います。
豆腐ハンバーグ:フードプロセッサーで簡単調理
手抜きメニューが多い我が家ですが、唯一ちゃんと作っている手づかみメニューが「豆腐ハンバーグ」です。
めんどくさそうなのになぜこれだけは作るかといえば、カプセルカッターを使えばめちゃ簡単に作れることがわかったから!です。
カプセルカッターは小型のフードプロセッサー。詳しくはこちらを読んでみてくださいね👇
レシピはこちら。
カプセルカッターで豆腐ハンバーグ
- ニンジン・玉ねぎをカプセルカッターに入れ、みじん切りにする
- ①をレンジで温める
- ②・豆腐(水切りなし)・ひき肉・片栗粉をカプセルカッターに入れて混ぜる
- フライパンに油を敷き、スプーンで落として焼く
ちょっとめんどくさそうですが、実際は焼くところまで10分もかかりません。こねたり丸めたりする手間がないので簡単だし手も汚れない!
多めに作って冷凍しておくと、いろいろと応用できて便利です。
- そのまま手づかみ食べ
- 肉団子スープ:スープに入れる
- ミートソース風:軽くつぶしてトマトペーストと一緒にレンジで煮る
- 大人の一品に:ポン酢をかけるとおいしい
離乳食はとにかく下ごしらえが面倒なので、作るときは多めにしてストックに回しておくのがおすすめです。
野菜を多めに準備し、工程②(野菜をみじん切りにして温め)で取り分けて冷凍しておくと、野菜ミックスとして重宝します。お焼きや炒り卵に使ったり、スープに入れたり。おかゆに混ぜて牛乳とチーズを入れたら簡単リゾット風にもなりますよ。
手づかみ食べを少しでもラクに|まとめ
最後に。
離乳食の進み方・食べる意欲に関しては、個人差がとてもとても大きいです。我が家がスムーズに進んでいるのは「息子がよく食べるタイプだったから」、ただそれだけです。
手づかみ食べに関しても、ものすごく意欲的な子もいれば自分で持ちたがらない子もいますし、感触が苦手で持てないという子も、逆に手づかみじゃないとイヤ、という子もいます。
それぞれ工夫してあげられることもありますが、その子の生まれ持った個性もありますし、成長の過程で変わっていくことも多いです。
もしお子さんの食の進みが悪くてもどうかご自身を責めることなく、Twitterやコメントで吐き出してくださいね。